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農水省/14年産ナラシの支払い過去最大に 水田営農の持続性確保を(2面・総合)【2015年6月3週号】

 農林水産省は5日、2014年産の収入減少影響緩和対策(ナラシ対策)の補てん総額が514億7千万円となる見込みと発表した。米価下落が要因で、支払い規模は過去最大となる。同省は、米の補てん単価は全国平均で10アール当たり2万2157円との推計額を示した。しかし、14年産の加入は一定規模以上の認定農業者と集落営農が対象で、支払件数は米販売農家の6%程度にとどまる。未加入農家に国費補てん分の5割を支援するナラシ移行円滑化対策が措置されているものの、効果は限定的だ。同省は、飼料用米の増産を促して15年産の主食用米の需給安定を目指すとともに、要件を緩和したナラシ対策への加入を呼びかけている。ただ、予算に依存する飼料用米の継続性には不安感も根強く、生産現場では地域の実情を反映した持続的な水田営農の構築を求める声が上がっている。

(2面・総合)