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芝地鶏 ―― 天然記念物の保存に力【新潟支局・2015年6月2週号】

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 【新潟支局】旧栄町(現三条市)の原産で、鮮やかなオレンジ色に近い「芝地鶏」。三条市岩淵の岡村守さん(67)は、同市から天然記念物に指定されているこの地鶏の保存に取り組んでいる。
 芝地鶏は、江戸時代の北前船の流通経路をたどってやってきたといわれている。その後、新潟の地で交配を重ね、一品種として確立した。「岡村さんが会長を務める三条市日本鶏保存会では、毎年審査会を開催し、優良個体を認定するなどの活動を行っている。しかし、個人繁殖には限界があるため、飼育家が少ない。さらに、近親交配を繰り返すため、白毛が混じった個体が出ることもあるという。
 「地元原産で古くから愛されている鶏なので、ぜひ守っていきたい。大勢の人に見てもらい、皆さんから愛されるような環境が整えば」と岡村さんは強調する。


〈写真:岡村さんが育てた三条市指定天然記念物「芝地鶏」〉