ヘッドライン一覧 購読申込&お問い合わせ 農業共済新聞とは? 情報提供&ご意見・ご感想 コラム防風林

水温一定に保つ子牛の「水飲み装置」自作【長崎支局・2015年6月2週号】

150610_12.jpg

 【長崎支局】五島市田ノ浦町の木村秀和さん(33)は、子牛が飲む水の水温を一定に保つ「水飲み装置」を自作。冬場の水温低下で、あまり飲まない時期に役立てている。
 親と共同で繁殖和牛43頭を飼養する木村さん。冬場の子牛が濃厚飼料の食い込みが悪いのは、飲み水が冷たく飲む量が少ないのが原因ではと推測し、手作り水飲み装置を設置した。「飼料の食い込みが良くなり、以前より体重の乗りが良くなったように思える。下痢などの病気も減ったように思う」と手応えを感じる。
 材料は、熱帯魚飼育用ヒーター(110ワット)、おけやトイレ用フロートなど安易に手に入る物を使用。1万円前後で製作できるという。「牛に対し何をしたらどのように良いのか、また経営がさらに良くなるように常に考えている」と木村さんは話す。


〈写真:子牛が飲む水の水温を一定に保つ「水飲み装置」を紹介する木村さん〉