【愛知支局】「咲く過程で花の形が大きく変化する。スプレー咲きなので、一本で段階の違う花を一度に楽しむことができます」と話す豊川市の榊原康之さん(58)は、58アールの園芸施設で一輪咲きやスプレーの数種類のバラを生産している。
榊原さんが所属するJAひまわりバラ部会(39人)では、新品種の開発も行い、高品質で市場でも高い評価を得ている。
昨年9月に出荷が始まった部会登録品種「コンキュサーレ」は鮮やかな緑色のバラで、丸みを帯びた珍しい形。名前の由来は「娘が、コンキュサーレという名前のバラが市場で売れている夢を見たことで付けました」と話す。
アレンジフラワーでは葉の代わりにバラで緑色を加えることができると評判だ。
市場では通常品種の3~4割増の価格で取引され、JAを通して全国の大手市場へと出荷される。「部会員とともにJAひまわり独自の品種を栽培していきたい」と話す。
〈写真:キャベツのような形をしたコンキュサーレを栽培する榊原さん〉