農研機構・生研センターは5月24日、東京都内で「農業の革新的技術に関する実証研究の中間成果発表会」を開いた。農林水産省の2013年度補正予算で100億円を措置した緊急展開事業(研究期間は14年から2年間)に取り組む64課題から、成果が顕著な11課題が報告された。民間や大学、独立行政法人などの研究成果を結集し、攻めの農林水産業を実現する革新的な技術体系の早期実用化を図るのが目的。その中から全国で普及が期待される2課題を紹介する。
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《獣害対策》三重県農業研究所/ICTを用いたシカ、イノシシ、サルの防除、捕獲、処理の一貫体系技術の実証
《果樹生産》栃木県農業試験場/移植翌年に収穫可能なニホンナシ根圏制御栽培法による省力多収技術体系の実証
(15面・営農技術)
〈写真上:発表した同研究所の山端直人主幹研究員〉
〈写真下:発表した栃木県農業試験場の大谷義夫果樹研究室長〉