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農水省/バター1万トンの追加輸入を発表 酪農基盤の立て直し急務(2面・総合)【2015年6月1週号】

後継者が育つ環境づくりを  国産バターの不足が見込まれる中、農林水産省は5月27日、バター1万トン(生乳換算12万3400トン)を追加輸入すると発表した。年末の需要期の安定供給を確保するのが目的。国際約束に基づくカレントアクセス(現行輸入機会)の別枠輸入は2年連続で、1回の輸入量としては過去最大規模となる。国内酪農は農家戸数・飼養頭数ともに減少傾向にあり、生乳不足による乳製品需給のひっ迫傾向が顕在化しつつある。ただ、世界の乳製品需給も、新興国の需要拡大などで中長期的には価格上昇などが予測されており、輸入品の安定的な調達は見通せない。牛乳・乳製品の安定供給に向け、酪農家が展望を持って営農継続できる環境整備を基本にした国内の生乳生産基盤の立て直しに全力を挙げる必要がある。

(2面・総合)