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ルバーブ ―― 食害受けず 栽培が容易【神奈川支局・2015年5月4週号】

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 【神奈川支局】シカの食害が問題の秦野市上地区で、獣害の少ない農産物「ルバーブ」が注目されている。2012年から上地区営農推進協議会が獣害の打開策としてルバーブを導入。農業振興作物として約25軒で栽培されている。
 バラ20アールと、ルバーブ約40株を生産し販売する上地区営農推進協議会の和田稔会長(62)は、「昨年の出荷量は約17.6キロと実験的な数字ですが、葉にシュウ酸を含んでいるので食害を受けず、栽培しやすいので生産数を増やしたいです」と期待を寄せる。
 一方、「ルバーブの知名度がまだ低い。ジャムにすると緑色が薄茶色になるため、知らない人には抵抗があるみたいです」と和田会長は課題を挙げる。今後はジャムにしても発色の良いレッド系の栽培を増やし、食べたことがない人に向け、工夫して販売する計画だ。
 「地元の人にもルバーブを知ってもらうことが必要です」と和田会長は話している。


〈写真:ルバーブを前に和田会長〉