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クロモジを茶でおいしく【島根支局・2015年5月3週号】

150520_11.jpg 【島根支局】海士町のNPO法人では、住民に「ふくぎ」と呼ばれているクスノキ科の落葉低木クロモジを茶に加工、「ふくぎ茶」として商品化した。現在、販売に生産が追いつかないほどの人気だ。
 販売当初は枝を煮出すタイプだけだったが、葉と枝のブレンド茶や、ティーバッグタイプの商品も開発。現在は春に咲くクロモジの花を使用した「ふくぎ花茶」を含め、4種類を製造している。
 独特の香りから島のハーブティーとも呼ばれる、ふくぎ茶は、5〜9月ごろにかけて町内の山に自生するクロモジの新枝を収穫し天日で干すことから始まる。収穫から加工、製品完成まで約1カ月かかる作業は、すべて手作業だ。
 製品は、町内外の物産店やカフェの他、インターネットなどで県外にも販売される。
 NPO法人では「検品作業などを地域の人たちに請け負ってもらえる体制にできれば、受注に応えられるのでは」と話している。


〈写真:ふくぎ茶の商品〉