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放牧「あか牛」に漢方飼料給与 ―― 健康志向に照準【熊本支局・2015年5月2週号】

150506_07.jpg 【熊本支局】美里町で繁殖牛23頭、肥育牛88頭を経営する明石良生(あかいし・りょうせい)さん(57)は、10年ほど前から、自身の営む牧場で消費者の健康志向を意識した独自の「あか牛」肥育に取り組んでいる。
 出荷前の6カ月間、14種類の漢方草などを混ぜ込んだ飼料(漢方飼料)を与える。「程よい脂身と赤身本来のうま味を併せ持つあか牛に、漢方飼料という付加価値を与えることで、安全・安心で、人にも優しい肉質に仕上げています」と自信を見せる。
 明石さんは、自身が組合長を務める美里町中央地区和牛生産改良組合を中心に、700アールの耕作放棄地であか牛の放牧に取り組む。「あか牛の消費拡大には流通を意識した牛づくりが必要だと考えています。消費者の方々に、安心・安全な『健康和牛』あか牛を多く購入していただきたい」と話している。


〈写真:草の食べ方などをチェックする明石さん〉