ヘッドライン一覧 購読申込&お問い合わせ 農業共済新聞とは? 情報提供&ご意見・ご感想 コラム防風林

5農園が共同でネット販売 ――「顔が見える」取引を【岩手支局・2015年5月2週号】

150506_06.jpg 【岩手支局】「『顔の見える生産物』を提供するのがモットー」と話すのは、二戸市の五つの農園で構成する「いわてひろファーム」の関口泰史(やすふみ)代表(42歳、関口農園代表)。2012年10月から楽天市場などインターネット販売に取り組んでいて、無化学肥料栽培の米や蜜入りリンゴ、リンドウ、キュウリなど旬の作物を各農園で分担して生産し、北海道から沖縄県まで全国の消費者に届けている。
 卸業者を挟まずに直接消費者に販売することでマージンを削減し、収入単価を上げていることが特徴だ。「市場に流されない経営方法を目指し自信を持って私たちの生産物を提供したい」と泰史さん。協力販売で生産量を増やすことで品切れを防ぎ、安定した商品提供につなげている。
 今後は「販売量の見込める物を増産し、商品を安定供給できるようにしたい。何よりお客さまのニーズに合わせて生産し、質を落とさず提供していきたい」と展望を話す。


〈写真:商品を手に「一つ一つ大切に育てています」と話す泰史さん〉