福井県勝山市荒土町の土田弥嗣さん(34)、未来子さん(32)夫妻は、色鮮やかな珍しいナスやダイコン、ニンジンなどを少量多品種栽培し、夏は「世界のナス」、冬は「カラフル根菜」と名付けて、直売所や卸などに出荷する。特徴を知ってもらうため個包装にして、ラベルに食べ方などを記入する。色を生かしたレシピをウェブサイトに公開し、圃場の見学を兼ねた料理教室も開く。昨年冬からは、飲食店4店舗と取引するなど売り先の幅は広がっている。話題性があるカラフル野菜を経営の柱の一つに伸ばし、米などの主力農産物の販路確保にもつなげたい考えだ。
(11面・流通)
〈写真:おまかせ便の箱詰めをする未来子さん。野菜とともに手書きの手紙を入れている〉