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高まる国産需要 課題と現状/薬用作物の産地化へ(4面・特集)【2015年5月2週号】

 農林水産省は薬用作物(生薬)の産地化を「攻めの農業」の一つと位置付ける。健康長寿社会実現に向け、医療と農業の連携を図る。国内需要の拡大が見込まれるが、漢方製剤の原料となる生薬のうち国産は12%にすぎないのが現状だ。耕作放棄地活用や中山間地域活性化につながると期待されるが、栽培指導できる人材が少なく、地域に適した栽培技術が確立されていない。新しく栽培に乗り出しても、実需者の求める品質や十分な収量を確保できず、数年で撤退してしまう事例もある。農林水産省は、「薬用作物等地域特産作物産地確立支援事業」に2015年度予算で5億円を措置した。品種の選定や栽培マニュアルの作成、栽培技術確立のための実証圃場の設置、農業機械の改良などを支援する。農林水産省の資料から薬用作物の現状を紹介する。

(4面・特集)