ヘッドライン一覧 購読申込&お問い合わせ 農業共済新聞とは? 情報提供&ご意見・ご感想 コラム防風林

14年度の豪州産冷蔵牛肉 輸入制限水準を超える(2面・総合)【2015年5月2週号】

 農林水産省は4月30日、日豪経済連携協定(EPA)が適用される2014年度の冷蔵牛肉(生鮮等牛肉)輸入量が緊急輸入制限措置(セーフガード=SG)の発動水準を超えたと発表した。協定ルールに基づく関税率の引き上げは、超過した翌々月の初日から当該年度末までが適用期間となるため、発動水準(2万1667トン)を超えた輸入量3039トンは、15年4月の輸入量に加え、15年度内の発動水準超過の可能性を高める措置を講ずる。
 SGは、輸入急増による国産への影響を緩和するため、輸入量が一定量を超えた時に関税率を引き上げる仕組み。日豪EPAでは、冷蔵牛肉と冷凍牛肉に分けて導入し、それぞれ発動水準を超過すれば、年度内の関税率は協定発効前の38.5%に戻る(冷蔵牛肉の15年度の関税率は31.5%)。
 14年度は、1月15日の協定発効から3月末までの冷蔵牛肉の輸入量が2万4706トンとなり、発動水準を上回った。なお、冷凍牛肉の輸入量は2万3502トンで、発動水準(3万2500トン)を下回った。

(2面・総合)