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竹パウダーを発酵処理 ―― 竹林整備、米の食味向上へ【福島支局・2015年5月1週号】

150501_11+12.jpg 【福島支局】竹パウダーを活用した堆肥を水稲栽培に活用し、米の食味向上に取り組んでいるのは、いわき市勿来町の藤田孝泰さん(66歳、水稲450アール)。竹パウダーを作り始めたのは、竹が生い茂り荒れた竹林を見て、竹林の整備を始めたのがきっかけだ。
 竹パウダー作りは、農閑期の冬に竹を切り出し、破砕後に袋詰めする。それを密閉して1週間ほど置くと、発酵した竹パウダーが出来上がる。
 作った竹パウダーは、米ぬか、もみ殻薫炭や堆肥と配合。代かき前の圃場に散布して耕起する。散布した圃場は土壌の粘性が良くなり、作業もしやすくなるという。
 「竹パウダーを利用した堆肥は3年ほど前からで、効果を実感している。これを使う人が増えれば、竹林は整備され、米の食味が良くなり、いわき市が米どころとして有名になることに期待している」と話す藤田さん。
 竹パウダーを散布した圃場では年々、収穫した米の食味が上がってきているという。


〈写真上:発酵した竹パウダーと圃場で藤田さん〉
〈写真下:竹パウダー〉