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イチゴ・ハダニ捕獲具を自作 ―― 上に登る習性を利用【愛知支局・2015年5月1週号】

150501_07+08.jpg 【愛知支局】「ハダニの被害が軽減され、それまで年2回行っていた天敵施用を1回にすることができました」と話すのは、愛西市で40アールのイチゴ栽培を営む辻義則さん(69)。辻さんは、ハダニを捕獲する器具を製作し、2013年12月に特許を取得した。
 ハダニ捕獲具は、ハダニを捕まえる付着布が入ったソケット状の捕獲器を一本50センチの支柱で三脚のように設置し、そこからイチゴの葉に接するように数本のひもを垂らす。そしてハダニが上に登る習性を利用して付着布にハダニを集め、集まったハダニを付着布ごとペットボトルに入れるなどして駆除する。
 この捕獲具を3基1セットで使用し、10アール当たり5セット設置したところ、ハダニの被害が軽減された。「ハウス内に1セットだけ設置して、薬散を行った後に、どの程度ハダニが残っているかを知るバロメーターとしても使うことができる」と辻さんは話す。
 辻さんは、このハダニ捕獲具を3基1セット6千円(税別)で販売もしている。


〈写真上:ハダニ捕獲具を設置したハウスで辻さん〉
〈写真下:ハダニ捕獲具〉