牛白血病が増加傾向にある。2012年は全国で2090頭が確認され、02年の686頭から大幅に増加した。ウイルスの感染で広がる例が多い牛白血病は、治療法がなく、発症すると回復が困難で、酪農や肉用牛経営への打撃は大きい。また、感染しても発症しない牛も多く、気付かないうちにまん延してしまうケースがある。滋賀県では、家畜保健衛生所とNOSAIが連携して牛白血病の撲滅を目指し、感染予防や早期発見の指導に汗をかく。清浄化に成功する事例も出てきた。
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〈写真:牛白血病の早期発見に努める青木獣医師。「発見が難しい病気だが、疑いの目を持って当たれば大部分は診断可能だ」〉