ヘッドライン一覧 購読申込&お問い合わせ 農業共済新聞とは? 情報提供&ご意見・ご感想 コラム防風林

農水省/飼料用米増産へシンポジウム 水田営農確立へ環境整備を(2面・総合)【2015年4月4週号】

 農林水産省は15日、飼料用米の生産・利用拡大に向け、生産者団体や飼料業界など関係者を集めたシンポジウムを開いた。JA全農は2015年産飼料用米を60万トン買い入れる方針を説明。日本飼料工業会も年間41万トンの受け入れが可能と報告した。畜産農家や消費者団体からは安全な国産飼料として利用拡大への期待がある。一方、生産・流通コストの削減などが課題に挙がった。主食用米の15年6月末民間在庫量が230万トンと過去10年で最多と見通される中、需給安定や価格回復の鍵は飼料用米の取り組みにある。ただ、国の予算に依存した飼料用米の振興には、継続性への不安も指摘されている。持続可能な水田営農の確立に向け、需要に応じた主食用米と飼料用米の生産・流通体制を構築し、農業所得の維持・向上に結び付く環境整備へ官民挙げた取り組み強化が求められる。

(2面・総合)