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獣害が激減 ワイヤメッシュと電牧線を併用 ―― 滋賀県甲賀市・山内自治振興会(1面)【2015年4月4週号】

150422_01.jpg 「獣害対策は継続がポイントだ。新しいことに挑戦して緊張感を持ち、目的達成の喜びをやる気につなげている」と馬場重夫さん(69)=水稲1ヘクタール=は話す。滋賀県甲賀市土山町山内地域9集落で構成する住民自治組織「山内自治振興会」の会長を務める。獣害よけの恒久柵を張り、週1回の点検と年6回の草刈りなど管理を徹底。農家6人がわな免許を取得してイノシシとシカの捕獲に努め、特にシカを一網打尽にできるドロップネットも導入し実績を伸ばす。女性らもジビエ(野生鳥獣肉)を有効活用しようと、料理研究会を立ち上げた。地域住民が一丸となり獣害に立ち向かい、農作物被害の激減に成功している。

(1面)

〈写真:柵周辺は雑草をきれいに刈っている。「管理をちゃんとしないと獣の侵入経路が分からない」と馬場さん〉