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菌床シイタケ独自ブランド「キングマッシュ」―― 鮮度長持ち 納得の品【香川支局・2015年4月3週号】

150415_06.jpg 【香川支局】「菌床の製造から栽培まで一括管理することで、納得のいく物ができます」と話すのは、菌床シイタケの独自ブランド「キングマッシュ」を生産する「株式会社寿産業」代表取締役社長の兜寿雄(かぶとひさお)さん(綾川町山田、47歳)。栽培18年目の現在、6棟のハウス1440平方メートルで、年間115トン出荷する。消費者からは、日持ちの良さと、滑らかな食感が受け、需要の高まりとともに規模を拡大している。
 「粒子の大きいチップの割合を多くすることで、空気の通りを良くしています。菌床製造から空調や水分量の調整を勉強し、鮮度が長持ちするシイタケができました」
 菌床ブロックは、空調管理した部屋で約4カ月培養した後、栽培部屋に移す。7〜10日で収穫が始まる。「茶色のイメージが強いシイタケですが、収穫する時は薄い金色です」
 出荷は市場が中心で、県内外のホテルや飲食店など得意先も広がっている。その他、一口サイズのシイタケは、からし漬けやわさび漬けなどにし、地元の産直や道の駅で販売。コリコリとした食感が好評で固定客も多い。
 兜さんは「新しく始めたい人の視察受け入れや技術指導などを積極的に行い、農業全般の生産者を育てたい」と目標を話す。


〈写真:栽培部屋で兜さん〉