「あしたから元気に通ってね」と声をかけられ、はにかみながらも笑顔を見せる児童ら。和歌山県南部の中山間、那智勝浦町色川にある大野保育所は4日、4人の新入児を迎えた。住民が組織する「新規定住促進班」が、定住希望者を連れて各集落を回り、住民から直接話を聞く"お見合い"制度を運営するなど住民主体の定住支援に力を入れる。積極的な受け入れで、住民約400人のうち4割ほどをIターン者が占める。特に50歳以下では移住者が多く、保育所園児の親のほとんどはIターンだ。消防団、盆踊りなど地域活動の中心となっている。
(1面)
〈写真:大野保育所の入所式で新入児(手前2人)に紙製の冠を贈る園児〉