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産学連携で六条大麦研究 ―― 栽培から手掛け地ビール【石川支局・2015年4月2週号】

150408_11+12.jpg 【石川支局】川北町の農業法人「有限会社わくわく手づくりファーム川北」(代表取締役=入口博志さん、63歳)では、地ビールの製造・販売を麦の生産から手掛ける。
 2008年から県内の大学などと連携して、ストレスや肥満予防、血圧上昇の抑制などに効果があるといわれる「GABA(ギャバ)」を多く含む、機能性成分をもった地ビールの開発に着手し、六条大麦の、麦芽生成やGABAの値が高位安定する発芽方法を研究し製品化に成功。「金沢百万石ビール(ペールエール)」を12年に販売した。
 13年には地元産「コシヒカリ」を副原料に「コシカリエール」、GABAの含有量がより多い黒ビール「ダークエール」を発売。今年3月に地元産小麦をブレンドした「グランアグリ」を発表し、女性にも好評だ。「安全・安心な日本の食品に対する海外のニーズは高いと感じ、北米や東南アジアへの輸出も考えています」と入口さんは話す。


〈写真上:この畑から取れた麦でビールが造られる(中央が入口さん)〉
〈写真下:まろやかでコクがあり、麦のうまみが感じられる深さが特徴の地ビール〉