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農高生がナシの加工品作りでブランドPR【福島支局・2015年4月2週号】

150408_10.jpg 【福島支局】いわき市植田町の県立磐城農業高等学校(磐城農高)食品流通科は、市特産品のナシを使ったジャムなどを開発し、6次化商品として販売する。規格外品を有効利用した取り組みで、ナシのPRと風評払拭(ふっしょく)を目指す。
 製作中に東日本大震災が発生。校舎や調理実習室が被災したが、生徒はJAから実習施設を借りてジャムの加工を続けた。いわきのナシへの風評被害が起きる中、卒業生の一人は「風評被害に苦しむ農家を少しでも助けたかった」と振り返る。
 ナシ部会の松本明能(あきよし)部会長(79歳、「幸水」「豊水」合計25アール)は「規格外のナシを利用してもらえてうれしい。『サンシャインいわき梨』の知名度向上も期待できる」と喜ぶ。
 磐城農高の食品製造担当・坂井聖治教諭(50)は「生徒と一緒にマイナスをプラスに変えて震災を乗り越えていきたい。加工品を量産して多くの方に手にとってほしい」と話している。


〈写真:ジャム、焼き肉のたれ、ドレッシング。梨48のネーミングは生徒が考えた〉