▼ロボコンが好きだ。テレビ欄にあれば見るか録画している。正式にはロボットコンテストと呼び、工業系の高等専門学校や大学の学生が、毎年示される競技課題に適したロボットを製作して対戦し、優勝を目指す。
▼課題に対する柔軟な発想とそれを形にする技術が問われる。ロボットの外見はもちろん、物をつかんだり飛ばしたりの仕組みが違い面白い。対戦中に停止すると必死で動かそうとする真剣な姿も魅力だ。
▼日本は、ものづくりの国と言われ、製造業の確かな技術が輸出の強みとなっていた。これから輸出拡大を図る農産品も、農家の高い技術があれば品質で劣る心配は全くない
▼一方、学校教育や一般社会では偏差値が重視され、工業、農業など専門高校は軽んじられてきた。専門科目の履修が必要で大学進学も難しい面があった。
▼その反省か、文部科学省は専門的職業人の育成強化に乗り出した。農林水産省とも連携して農業や関連産業への就農・就業を促すという。専門的な技術を高く評価する社会にしたい。