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クワイの即席スープ ―― 粉末にして通年で提供【広島支局・2015年4月1週号】

150401_16.jpg 【広島支局】備後地方の特産品や地域資源を生かした商品開発を手掛ける「有限会社ぬまくま夢工房」(福山市御船町)。福山市特産のクワイを使った「くわいぽたーじゅスープ」を昨年秋に売り出した。クワイ独特のほろ苦さと甘さがマッチした、優しい味わいが好評を得ている。
 クワイは芽が出る縁起物として知られ、同市は生産量全国1位を誇る。「色付きや形が悪い規格外品を活用できないか」という生産者の声を受け、同社の中島基晴社長(47)がクワイを粉末状にし、商品化することを考案した。
 1年間の試行錯誤の末、ジャガイモ粉末を配合し、子どもから大人までおいしく飲めるポタージュスープに仕上げた。「粉末にすることで通年供給できる」と、1月にはクワイ500キロを使って2千食製造。土産物店やサービスエリアなどで販売している。
 「スープはクワイを知ってもらうための手段。商品を通してその土地の農産物の知名度が上がり、地域ブランドとして定着していくことが最終目標」と意気込んでいる。


〈写真:商品化されたクワイのスープ〉