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麦の穂発芽や凍霜害相次いで発生 制度の周知に奔走 ―― 栃木県・NOSAIなす中央(5面・NOSAI)【2015年4月1週号】

150401_03+04.jpg 「こういう役職は若い人にもどんどん経験してほしい。分からなければ職員もサポートしてくれる」と栃木県大田原市滝岡で水稲、麦を生産する関谷規一さん(66)。NOSAIなす中央(那須中央農業共済組合、木村光一組合長)の共済部長(NOSAI部長)を務め、水稲・麦共済細目書の配布や取りまとめ、建物共済の加入推進、広報紙の配布などに活躍する。地域では近年、大雨による麦の穂発芽や低温による凍霜害など災害が続いており、被災したときに補償が受けられるようNOSAI制度の周知に努めている。


事故経験踏まえ農機具共済を推進
 関谷さんは、借地を含め水稲25ヘクタールと麦22ヘクタールを栽培し、作業委託で水稲5ヘクタールを管理する。30アール規模の水田100カ所ほどだ。
 共済部長は15年間続けており、地区の総代と損害評価員も務める。地区の60戸余りを2人で分担し、関谷さんは28戸を担当する。訪問する際には、NOSAI制度の補償内容など質問を受けることもある。

ナシ凍霜害受け果樹共済に関心
 大田原市湯津上でナシ240アール、水稲218アールを作付ける古森健一さん(57)は、14年度から共済部長と水稲・麦の損害評価員を兼務する。水稲共済細目書の配布・とりまとめや広報紙の配布で14戸を担当する。
 ナシは、「幸水」「豊水」「あきづき」「かおり(平塚16号)」「新高」「にっこり」などを栽培し、収穫は8月から11月まで続く。忙しいときも夕方に仕事を終えてから、各戸を回っている。

(5面・NOSAI)

〈写真上:「農機具の修理は高額なので、共済で助かっている」と関谷さん〉
〈写真下:「果樹共済はいくつも加入方式があるので説明が必要だ」と古森さん〉