農林水産省は3月26日、2015年度の麦(食糧用)の需給見通しを公表した。小麦の総需要量は、14年度見込み比25万トン減の571万トンとした。うち国内産の流通量は作付予定面積などを踏まえて79万トンとし、小麦代替の米粉用国産米の流通量は14年度並みの1万8千トンに据え置いた。3月末に閣議決定する新たな食料・農業・農村基本計画では、25年度の小麦生産量は95万トン、米粉用米は10万トンの目標を掲げる。食料の安定供給確保には、米麦の生産を基本とする水田営農の振興が欠かせない。日本の気候や実需者ニーズに即した品種開発などに加え、消費者に国内産麦と米粉の魅力を発信してシェア拡大を図っていく必要がある。
(2面・総合)