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アカウミガメ守るNOSAI部長 ――「また戻って来いよ」【宮崎支局・2015年3月4週号】

150325_11.jpg 【宮崎支局】東鵜地区NOSAI部長会会長を務める日南市平山の桑田守(くわたまもる)さん(64歳・水稲276アール)は、日南市野生動物研究会のアカウミガメ保護監視委員として、1998年から産卵のため上陸するアカウミガメの上陸回数調査や、卵の保護活動を行っている。
 アカウミガメの卵は、直径3〜4センチでピンポン玉くらいの大きさ。産卵場所を探し出して、手で丁寧に掘り起こす。掘り出された卵は、同じ浜に設置されたふ化場へ運び、外敵から保護する。
 ふ化したばかりの子ガメは、体長約3センチ。小さな体で必死に大海へと旅立っていく。天敵などをかいくぐり、親ガメになるのはわずかしかいないという。
 桑田さんは「さまざまな困難があると思いますが、立派に成長して、戻ってきてほしい」と目を細める。


〈写真:卵を丁寧に保護する桑田さん〉