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イタヤカエデの樹液からメープルシロップ ―― 地域の特産化を夢見て【新潟支局・2015年3月4週号】

150325_07+08.jpg 【新潟支局】「メープルシロップを地域の産業にしていくことが夢です」と話す村上市大毎(おおごと)の河面(こうも)専一さん(63)。河面さんがイタヤカエデの樹液で作ったメープルシロップは「とても上品な味わい」と消費者から好評だ。
 採った樹液は、煮詰めて製品にすると、わずか60分の1にしかならない。煮詰める時は、糖度計を見ながら均一になるように注意深く混ぜる。「瓶詰め作業後の滅菌処理では、過熱し過ぎると成分中のミネラルが再結晶してしまうので、温度管理にも繊細な作業が必要です」と製造過程の苦労を話す。
 樹液は2月下旬から3月中旬に、良いものが採れるという。現在、40本ほどのイタヤカエデから、500リットル以上採取する。
 「イタヤカエデのメープルシロップは、市販のカナダ産に全く引けを取りません。ぜひ味比べをしてほしいです」と自信を見せる。
 「今年も良い樹液が採れています。製品も次々と出来上がっています」とPRする。


〈写真上:イタヤカエデの樹液を採取する河面さん〉
〈写真下:河面さんが手掛ける商品〉