農薬を散布する前に、あらためて使用基準を確認してほしい。食品衛生法に基づく農薬残留基準が見直され、新たに「短期暴露評価」が導入されることとなった。新たな方法による農薬の評価が始まり、メーカーの判断で独自評価による農薬の登録変更も進められている。現在、主に野菜・果樹向けの7成分を含んだ殺虫剤と殺菌剤で適用作物、使用時期、回数など使用基準が変更または変更予定だ。農薬購入後に変更された場合、ラベルの使用基準を守っても、出荷物で新しい残留基準値を超える可能性がある。農林水産省は、農薬製造業者、販売店、農協などに情報の周知を呼びかけている。間違いを起こさないよう事前の情報確認が重要だ。
(12面・資材)