【北海道支局】「おいしい漬物を作りたい」と話す浦河町の木幡(きばた)サザエさんは、全国規模の漬物コンクール「T-1グランプリ」での入賞を目標に、味の探求に余念がない。
木幡さんが漬物作りに夢中になったきっかけは、地元・NOSAI日高が開いたイベントに出品し、最優秀賞に輝いたこと。木幡さんが作ったニシンの飯寿司〈いずし〉(なれずし)は、審査にあたった料理研究家から「商品になる」と評価されたという。
今年のT-1グランプリに出品したタコの飯寿司は、地元の漁師からタコをもらった時に「飯寿司にしてもおいしい」と聞き、作り方を教わったもので、多くの人に試食してもらいその感想を参考にしたほか、自家産の無農薬野菜を使って改良を重ねるなどして納得する味に仕上げた。
北海道代表として出場し、入賞はできなかったものの、「出場できたことで、新たな出会いなどがあり、楽しめました。他県の漬物を食べて味の違いに驚いたり、レシピを教わったりして勉強になりました」と木幡さん。「おいしいものに出合ったら、その場で作り方を聞く」と話し、研究に熱心だ。
「今、5種類の漬物を検討しています。1年かけて改良し、納得した味になったら、またT-1グランプリを目指したいですね」と話している。
〈写真:「T-1グランプリは勉強になった」と木幡さん〉