【高知支局】散布される霧の粒径は平均30ミクロンと超極小で、空気中に浮遊しながら約40メートル先まで飛ばすことができる、小型電動噴霧器「モーターフォグ」を土佐市蓮池の株式会社土佐農機が開発した。
噴霧器をビニールハウス内で使用する場合、積み上げたコンテナの上に載せて単独散布するのが一般的。しかし、モーターフォグは、小型で約6キロと軽量なため、持ち運びながらの散布も可能だ。
薬剤散布コストも大幅に削減され、既に導入した農家は年間使用量が約300リットルから約6リットルと50分の1になったという。少量散布のため、作物が従来持っている免疫性が高まり、病気に強くなる効果も期待される。実際に秀品率が向上し、収量が約50%アップした事例もある。
薬剤タンクは用途に合わせて2リットル、12リットル、20リットルの3種類。操作は一般家庭用のコンセントにコードを差して、スイッチを入れるだけで、メンテナンスも容易だ。
〈写真:散布の様子。音は掃除機と同程度〉