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水稲「短期苗」育苗法/播種量を慣行の倍に 苗箱を約4割削減 ―― 佐賀県農業試験研究センターが開発(11面・営農技術)【2015年3月3週号】

150318_03.jpg 2週間程度で機械移植可能な苗丈と稚苗並みの苗マットにする水稲の「短期苗」育苗法を、佐賀県農業試験研究センター(佐賀市川副町)が開発した。1箱当たりの播種量を280グラムと慣行の稚苗の約2倍とし、黒色不織布を二重被覆して保温性を高めて、苗丈15センチ程度に育てる。苗箱使用数は、10アール当たり12箱と慣行の6割程度に抑えられ、収量や品質には差がない。佐賀県をはじめ、九州など西南暖地の普通期栽培で利用できる。既存の施設や機械を生かして省力・低コスト化が図れる方法として、県はマニュアルを作成するなど普及を進めている。

(11面・営農技術)

〈写真:播種機の最大播種量は1箱当たり250グラム程度だが、微調整ダイヤルで1割ほど増やす。「播種量を試しに計ってから、短期苗を導入してほしい」と浅川特別研究員〉