近隣農家が生産した農作物を週2回直売する兵庫県赤穂市周世(すせ)の「周世ふれあい市場」は、地元食材を使った料理を提供する喫茶コーナーや弁当などを目当てに訪れる人も多い。運営するのは、平均年齢70歳の農家女性16人で活動するふれあい市場企業組合だ。古林千鶴子代表(80)は「周辺にはスーパーマーケットも喫茶店もない。ふれあい市場は、地域住民と利用客が集まって元気を分け合える場所」と話す。誰もが気軽に立ち寄れる地域の拠点として、お年寄りや家族連れなどでにぎわっている。
(3面・暮らし)
〈写真:昼食に訪れたふれあい市場OGと話に花を咲かせる古林代表(中)。「古林さんの元気な姿を見に来ている」とOGの一人は話す〉