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自家産リンゴでチップス ―― 消費者目線大切に【秋田支局・2015年3月2週号】

150311_08.jpg 【秋田支局】「子どもも安心して食べられるおやつを考えた」と話す、横手市平鹿町醍醐の佐藤和也さん(31)は、添加物を含まない乾燥リンゴチップス「あっぷちっぷ」を考案。横手市内の薬局などで販売している。
 栄養士の資格を持ち、都内の飲食店で働いていた経験を持つ佐藤さん。5年前にUターンし、現在、「つがる」「やたか」「ふじ」などのリンゴを中心に約1.7ヘクタールで果樹栽培に取り組む。
 「近くの道の駅に置いてあったリンゴの乾燥チップを食べてみたが、味気のなさに疑問を持った」と佐藤さん。原材料のリンゴは、自家産で甘味の強い「王林」だけを使い、食べやすさに配慮する。
 完成までには、同市内の託児所に試作品を持って訪問。利用する保護者から意見を集めるなど、試行錯誤を重ねた。「食物アレルギーがある子どもの増加など、食の安全性が強く求められている中で、幼い子を持つ親の意見は大変参考になった」と話す。
 「果樹農家として栽培技術を磨くことはもちろんだが、消費者の目線に立った販売にも力を入れたい」と意欲を見せる。


〈写真:あっぷちっぷを考案した佐藤さん〉