「補償の拡充はありがたい。後継者である息子のためにもしっかり共済に入っておきたい」と埼玉県深谷市新戒の中野敏夫さん(62)は強調する。2014年2月の大雪で、キュウリを栽培する12連棟の鉄骨プラスチックハウス25アールが全壊した。資材や人手不足で再建が遅れ、2月上旬にようやく完成した20アールのハウスでキュウリ定植に向けた作業を急ぐ。NOSAI埼玉北部(埼玉北部農業共済組合、泉二良組合長)は、雪害をきっかけに補償が拡充された園芸施設共済の推進で加入農家全戸を訪問し、新たな補償での加入を呼びかけてきた。加入農家の約8割が拡充後の補償を選択している。
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〈写真:中野さん(右から2人目)と紘於さん(同1人目)に拡充された補償の説明をする強瀬課長(左から2人目)と川田職員(同1人目)〉