間もなく水稲の育苗時期を迎える。水稲共済への加入も作付け内容を踏まえて経営に合った加入方式で、十分な補償を選ぶようにしたい。2015年産から適用となる共済掛金標準率が見直され、全国平均では45.5%の低下となる。農家の掛金負担はおおむね軽減される見込みだ。飼料用米などの新規需要米も加入できる仕組みとなっている。水稲共済のあらましを、共子さんが済太郎君に聞いた。
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共 子 加入には、やはり掛金が気になるわ。全国的には引き下げになると聞いたけど。
済太郎 掛金率の基となる共済掛金標準率は、直近20年間の金額被害率に基づいて算定される。一般に3年ごとに見直され、15年産からは新しい掛金率が適用される。水稲作況指数が74となった1993年が算定の基礎から抜けるため、一筆方式では共済掛金標準率は45.5%低下し、0.76%となる。地域によって異なるけど、おおむね引き下げになる見込みだ。
(5面・NOSAI)