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石油発動機を収集 ―― 油のにおいと音に魅力【福島支局・2015年3月1週号】

150304_16.jpg 【福島支局】昭和初期から中期にかけて、農作業機械などの動力源として使われた石油発動機を収集しているのは、伊達市の佐藤金蔵さん(83歳、水稲40アール)。同じ趣味を持つ仲間と交流し、毎年の展示運転会(発動機所有者が機械を持ち寄って稼働させる)を楽しみにしている。
 佐藤さんは、20年ほど前から知人から譲り受けるなどして発動機を集め、一時は30台を数えた時期もあったが、同一機種を譲るなどして今は9台を所有する。
 動かなかった発動機を自ら整備して動き出した瞬間が「たまらなく感動的」と目を細める佐藤さん。「石油のにおいとピストンが動く心地良い音が魅力。ピストンの動きにも愛着がある」と話している。
 知人の紹介で「県北発動機愛好会」に入会した佐藤さんは、年に数回の会合や県内外の愛好家との交流を楽しむ。今は4月の展示運転会に向けて整備に余念がないという。


〈写真:発動機と佐藤さん〉