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通年でイノシシを捕獲 ―― 80歳の現役ハンター【鳥取支局・2015年3月1週号】

150304_14.jpg 【鳥取支局】「80歳になっても人のためになることができるんだと生きがいを感じています」と話すのは、倉吉市関金町で有害鳥獣の捕獲に取り組む池山弥義(みよし)さん。池山さんは一年を通して、主にイノシシを捕獲。多いときには年70頭を狩猟・捕獲するという。
 池山さんは現在、「倉吉イノシシ会」(構成員数9人)に所属し活動している。会での活動期間は、狩猟期間の11月から2月末まで。
 捕獲は、イノシシが山から山へ移動するときには、決まった3本のルートのいずれかを通るという習性を利用。痕跡からイノシシの居場所を見極める。居場所が分かれば、イノシシを追い立てる役と各ルートで待ち伏せする役に分かれてイノシシを捕獲する。
 狩猟期間以外は、地域のイノシシが出そうな場所を見回り、痕跡や動向を探りながら「くくりわな」を中心とした捕獲を行う。
 「毎日が研究です」と話す池山さん。現在使用しているわなは、これまで使ってきた中で捕獲率が最も高いが、満足せず自らわなに改良を加え捕獲率100%を目指す。
 捕獲者が少ない現状に危機感を覚えるという池山さん。「安心して農業ができるように動ける限り頑張りたい。若い方にも、一緒に地域農業を守って行ってほしい」と話す。


〈写真:追い立て前に、別の場所で待機する仲間と連絡をとりあう池山さん(右)〉