【新潟支局】昨年春から、モモの香りがする白いイチゴ「桃薫(とうくん)」をハウス栽培する上越市大潟区の風間勝さん(78)。「白雪姫」と名付け、地元のショッピングセンターや日帰り入浴施設、農産物直売所に出荷している。
会社員だった風間さんは退職後、以前から興味のあった農業をやってみようと、果樹と施設園芸に挑戦。それまで農業経験があまり無かったため、JA職員の指導を受けながら、最初はトマト、次にメロンの栽培を行った。
「初めは、全く手探り状態でした。やっと自分なりに栽培のノウハウを身に付けたので、7年ほど前からイチゴ栽培に取り組みました」と風間さん。「イチゴは全国的にも生産競争が激しいため、高品質な商品を提供することが大切です」と表情を引き締める。
「最初は、白いイチゴに違和感があったのか、売れ行きはいま一つでした。でも、他の地域の白いイチゴがテレビで紹介され、今年は予約が増えていますよ」と笑顔を見せる。
〈写真:出荷する「白雪姫」を手に風間さん〉