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農家民宿レーベン ―― 体験など通じて「命」の大切さ伝える【高知支局・2015年3月1週号】

150304_12.jpg 【高知支局】「子どもが楽しんでいる姿など、お客さんに喜んでもらえるとうれしいですね」と話すのは、大豊町佐賀山・標高800メートルの地にある「農家民宿レーベン」の渡辺智子さん(33)。18頭の牛の飼育とトマトなどの野菜(ハウス20アール)を無農薬で栽培する両親の則夫さん(65)・薫さん(58)を手伝う傍ら、民宿経営を任されている。
 渡辺さん方では「作るだけでなく、お客さんに提供し、喜んでもらいたい」と、1987年に軽食喫茶店をスタートさせ、2010年からは民宿も経営。
 宿泊の他、希望によって野菜収穫などの農業体験もできるが、レーベンでは乳搾りやチーズ作りなどの畜産関連の体験ができるのが特徴。体験者からも「牛乳の味が濃い」「チーズがおいしかった」と好評を得ている。
 食事では、可能な限り自家産の牛肉や野菜を提供していて、「農業体験と併せ、人が命あるものに生かされていることを感じてもらいたい」と智子さん。
 レーベンでは県外を中心に年間300人ほどが利用。「良かった。また、泊まりたい」との声が寄せられている。則夫さんは、「畜産、野菜栽培と共に民宿は、経営の三本柱の一つになっている」と話す。


〈写真:民宿運営と農作業に忙しい智子さん〉