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獣害対策/若手4人が後押し 見える化で防護万全に ―― 長崎県雲仙市(11面・営農技術)【2015年3月1週号】

150304_09.jpg 長崎県雲仙市では、わな猟免許を持つ若手農家4人を鳥獣対策民間実施隊に任命する。力を入れるのは、設置から数年が経過した電気柵やワイヤメッシュ柵を地域住民や行政と一緒に見回る「集落環境点検」だ。課題や防護の弱点を洗い出し、白地図に書き込んで〝見える化〟した資料などをもとに座談会を開いて地域の農家と対策を話し合う。民間実施隊の金澤宏さん(27)は「わなを仕掛けてもイノシシがかからないことも多い。捕獲より侵入させない防護が大切」と話す。緩衝帯の整備や箱わなによる捕獲などの対策も組み合わせ、市の農作物被害額を大幅に減少する効果が上がっている。

(11面・営農技術)

〈写真:麦の圃場に設置したワイヤメッシュを点検する民間実施隊。左から金澤さん、笹田さん、甲斐さん、元村さん〉