ヘッドライン一覧 購読申込&お問い合わせ 農業共済新聞とは? 情報提供&ご意見・ご感想 コラム防風林

北海道・ブランド「今金和牛」―― 目指すは全国区【北海道支局・2015年2月4週号】

150225_12.jpg 【北海道支局】ブランド牛「今金和牛」の確立に力を入れる今金町和牛生産改良組合(佐藤弘一組合長・62歳)では、道産種牛として期待を集める「勝早桜5」の精液を道内でいち早く導入し、昨年は、北海道総合畜産共進会で3頭が入賞するなど、成果を上げている。
 また、「地元和牛を食べてもらえる機会を増やそう」と地元小学校の給食に和牛肉を提供する他、同組合女性部が町内で和牛肉料理教室を開き町民に料理を振る舞うなど、普及活動も積極的に行っている。
 同組合の野田定雄さん(66)は昨年の共進会に勝早桜5の子「かつはや」を出品し、未経産(生後10カ月以上15カ月未満)の部(北海道種雄牛)で1等1席に輝いた。「3年前から勝早桜5を積極的に授精していますが、生まれてくる子牛の外見や肉質がとてもいい。病気もほとんどなく、牛が大きくなりやすいので、あまり手をかけなくても出荷でき、生産性がとても高い」と評価する。
 佐藤組合長は「地元の人が今金和牛肉を食べる機会を増やし、良質でおいしい今金和牛のブランド力を高めて、全国に誇れる和牛を生産していきたい」と目標を見据えている。


〈写真:町民センターで開催された今金和牛の試食会〉