農林水産省は18日、乳用牛ベストパフォーマンス実現会議を開き、生産性向上を図る繁殖・飼養・衛生管理の点検・改善ポイントの骨子案を示した。生乳の安定生産・供給に向け、乳用牛の1頭当たりの泌乳能力を最大限発揮させる取り組みを促すのがねらい。優良な後継牛の確保や経産牛の供用期間延長、乳房炎防止など7項目の対応策を示すほか、経営改善効果なども盛り込む。4月をめどにパンフレットを作成、公表する。離農や飼養頭数の伸び悩みから、生乳需給は2015年度もひっ迫傾向が続く見通しだ。飼養管理の改善に加え、飼料の安定供給や再生産可能な乳価の実現、労力負担の軽減など総合的に酪農経営を支援し、生乳生産基盤の強化につなげていく必要がある。
(2面・総合)