稲作などを手掛ける鳥取市里仁の株式会社「さとに医食同源」は、水稲5ヘクタールのうち2ヘクタールで低グルテリン米の「春陽」「LGCソフト」を栽培。ブレンドして食味を向上させた「さとに医食同源米」を、集落の医療法人「さとに田園クリニック」に提供する。透析など腎臓病治療を行うクリニックの管理栄養士と相談し、法人で栽培する米と野菜を医療給食などに活用している。「医食同源米は、腎臓病患者と家族が同じ米を食べられる。米を中心とした食事を楽しめる」と、さとに医食同源の代表・太田義教さん(80)は強調する。農業を柱に医療や福祉と連携し、集落の農地保全につなげていきたい考えだ。
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〈写真:さとに医食同源米と特別栽培コシヒカリを手に、太田さん(左)と米澤さん〉