【愛媛支局】受験生にとって心強いアイテムがある。八幡浜市日土の日土橘4Hクラブが栽培している「五格いよかん」だ。
この「伊予かん」は、2Lサイズの果実を、5枚の板で正五角形となるように囲んで成長させたもの。輪切りにすると「合格」にかけた五角形になる。同クラブの代表・二宮啓輔さん(28)は、「ビタミンCを含み、風邪の予防にもなりますよ」と話す。
二宮さんは、「ヘタの部分を五角形の中心にすることに苦労します。約400個に木枠を取り付けますが、満足いくものは50個くらい」と、なかなかの"狭き門"。購入者から「合格しました」とのうれしい知らせもあったという。
「包装の方法を、袋から木箱に替えて販売したい。県内の木材を使用することで、林業関係も巻き込んだ取り組みができたらいいですね」と、二宮さんの夢は広がる。
〈写真:五格いよかんの断面〉