Jミルクはこのほど、2015年度の生乳需給はひっ迫傾向が続くとの見通しを発表した。前田浩史専務理事に牛乳乳製品の需給状況と改善に向けた課題などを聞いた。
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―― 15年度の生乳・牛乳乳製品需給見通しのポイントは。
前 田 全国の生乳供給量は、前年度並みとなり、消費量を脱脂粉乳ベースで20万4千トン、バターベースで23万7千トン(いずれもカレントアクセス分の輸入量を含む)下回る見通しだ。生乳生産量は、初妊牛の微増で北海道は前年度比1.3%増となる一方、都府県は減少基調が続き、1.4%減となる。消費量は、高齢化や人口減少、牛乳を飲む機会の少ない単身世帯の増加などで減少傾向にある。ただ、健康志向の高まりから高齢世帯や単身世帯を中心にヨーグルトなどはっ酵乳の消費が伸びている。
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〈写真:前田浩史専務理事〉