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菌床キクラゲの栽培試験 ―― ハウス加温に温泉熱を利用【大分支局・2015年2月1週号】

150204_12.jpg 【大分支局】温泉地として知られる由布市湯布院町の奥江地区に、温泉熱を利用した農業用ハウスが設置され、菌床キクラゲの栽培試験が行われている。管理・運営する同市の日野朝光さん(48歳、湯布院フォレストエナジー株式会社代表取締役)は「過疎が進むこの地域の活性化に役立てたい」と話す。
 国の補助事業を利用して建てられたハウスは、99度の源泉で熱交換した80度の温水を施設内に通した温湯管に流して加温する。奥江地区は冬季には氷点下10度に達することがあるが、「燃料を使うことなく施設内を暖めることができます」と手応えをつかむ日野さん。散水・ミスト散布機械を設置し、モバイル機器での遠隔操作も可能にした。
 キクラゲは生の状態で市内の道の駅や直売所に出荷していて、「珍しい」と売れ行きは順調という。


〈写真:菌床キクラゲを手に日野さん〉