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新鮮で安全な農産物 直接消費者へ ―― 厳しい生産基準にリピーター【高知支局・2015年2月1週号】

150204_10.jpg 【高知支局】「新鮮で安全な農産物を直接消費者に販売する場を作ろう」と県内の有機農業者が集まり始まった、高知オーガニックマーケット。毎週土曜日、高知市の県立池公園で開催され、運営は「高知オーガニックマーケット出店者組合」(弘瀬豊秀代表世話人)が行う。
 同組合では、化学合成肥料を使用しない、種子や苗は自家採取・自家育苗を目標とするなどの農作物栽培基準を設定。また、加工品にも農薬、化学肥料や合成添加物の不使用などのガイドラインを設けている。
 出店希望者は栽培基準やガイドラインを満たしているかを外部委託した担当者による確認を受け、試験出店を経て正式登録となるが、「希望者は多いが、出店までに至るケースは少ない」と弘瀬代表。
 出店者には栽培履歴の作成が求められていて、出店時には携帯し、消費者の求めに応じて提示することが義務づけられている。
 信頼できる生産者が対面で販売を行うことで人気が高まり、開催日には多くの常連客が訪れていて、「ここで買わないと生活ができない」との声も多い。出店者の一人は、「常連客もでき、信頼して買ってもらえるので、直販市よりは有利販売できている」と話す。
 「今後は常時出店を60ほどに増やしていきたい」と弘瀬代表は話してくれた。


〈写真:常連客も増え、にぎわうマーケット〉