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岐阜県関市がサル捕獲用に大型囲いわな設置 ―― 見回りなど住民も協力【岐阜支局・2015年2月1週号】

150204_09.jpg 【岐阜支局】関市は獣害対策として西神野八神地内にニホンザル捕獲用の大型囲いわなを設置。昨年7月の設置から12月までに11頭を捕獲した。
 市内ではニホンザルによって農作物が荒らされる被害が多発。また、ガラスを割って家屋へ侵入されるなど、生活面でも深刻な被害に悩まされてきた。地域住民は田畑を電気柵で囲むなど防護してきたが、被害を完全に防ぐには至らなかった。 
 囲いわなは縦12メートル横8メートル高さ約3メートルの大きさ。中に置かれた餌を目当てにサルが入ると、壁の上部に返しがあるため、出られなくなる仕組みだ。
 囲いわなの管理は、市が開催する講習を受け、見回りや餌の補充を行う「補助者」が行う。地域住民の数人が補助者として囲いわなの管理に従事する。「市と猟友会だけでは、普段の見回りも難しい。地域住民の協力が非常に大切」と市林業振興課の古田重明主任主査は話す。
 今後の課題は餌の確保だという。広さを生かして、囲いわなの内部で餌のトウモロコシなど作物を栽培したらどうかなどアイデアを出し合い、捕獲数アップを目指している。


〈写真:設置された大型囲いわな〉