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自家農産物で加工品作り ―― 果実の風味 生かして【山形支局・2015年1月4週号】

150128_14.jpg 【山形支局】自家栽培したリンゴや西洋ナシ、サクランボを使って、大江町の鈴木果樹園園主・鈴木伸治さん(66)は、加工品作りに取り組んでいる。
 慣行栽培に比べ農薬を5〜6割減らし、化学肥料を一切使用しない特別栽培に取り組んでいる鈴木さん。その果実の規格外品を使って、果汁100%のリンゴと西洋ナシのジュース、甘味を控えた西洋ナシのシロップ漬けを商品化している。
 作業は農閑期となる1月の1カ月間。果汁の加熱殺菌処理やシロップ漬けの調理は、蒸気ボイラーを熱源にして湯煎(ゆせん)で行う。そうすることで、余分な熱で果実の風味を損なうことなく、まろやかに仕上がるという。
 鈴木さんは「果実に恥じない、心の込もった加工品を作りたい」と力を込める。


〈写真:鈴木さんが手掛けるジュースやシロップ漬け〉